Fedora-20 デスクトップを載せる
今回は、Fedorra-20 のデスクトップ版をCuBox-i4proに載せることに挑戦します。
下記のサイトに掲載のデスクトップのARMv7 イメージを利用します。
http://fedoraproject.org/ja/get-fedora#arm
今回は、GNOMEは重いのでKDEを選びたいと思います。ここは好みで選べます。
基本は、このイメージをSDにフラッシュするわけですが、それだけでは起動しません。今回はこのあたりを足しながら検証します。
■用意するもの
・8GB以上のマイクロSDカード (最低でも8GB、できれば16GBのものを用意、フォーマットは不要)
・Linuxが動作しているPC(OSイメージ内を編集するのに必要)
■fedora20のダウンロードとマイクロSD上への展開
http://fedoraproject.org/ja/get-fedora#arm
デスクトップは好みでどれを選んでもよい。
GNOMEは若干重いのでここではKDEを選択。
$ wget http://download.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/releases/20/Images/armhfp/Fedora-KDE-armhfp-20-1-sda.raw.xz
$ xzcat Fedora-KDE-armhfp-20-1-sda.raw.xz> /dev/sdb
■bootの書き込み
書き込みが済んだSDを見ると、_/boot と _/ の2つのパーティションができています。
_/boot の方を見てください。
前回に紹介したFedora-20の最小構成のインストールでダウンロードしてきたファイルを使います。
本来、ブートに必要となるファイルは
uEnv.txt
uImage
の2つです。この2つをコピーしてくればいいわけです。
ただし、実際を見てもらうとわかりますが、
uEnv.txtはエイリアスになっていて、実際は
uEnv.txt-3.14.5-200.cubox_i4pro.fc20.armv7hl
を指している。コピーするときには、こちらも忘れてはならない。このようになっているのは、無論いろいろなプラットフォームに対してサポートするためにこのような方法がとられているが、uEnv.txtを作って中身を移し替えるのでも勿論かまわない。
uEnv.txtの中で指定されているuImageもチェックします。
uImageは実際にはuImage-3.14.5-200.cubox_i4pro.fc20.armv7hlとなっている。
なお、もとのままでも構わないのかもしれないですが、
boot.scr, boot.cmd
は、使われないようにboot.scr.orgのようにリネームしておきます。
■u-bootの書き込み
以下の通りダウンロードしてくる
$ wget http://people.redhat.com/jmontleo/cubox-i4pro/u-boot-images/SPL $ wget http://people.redhat.com/jmontleo/cubox-i4pro/u-boot-images/u-boot.img
$ dd if=SPL of=/dev/<location-of-your-SD> bs=512 seek=2
$ dd if=u-boot.img of=/dev/<location-of-your-SD> bs=1K seek=42
■Fedora20デスクトップの起動
上記でできたマイクロSDをCuBox-i4proに挿入し、LANケーブルとHDMIケーブルを接続し、電源をいれます。
横のSPDIF内のLEDに続き前面LED点灯すればブートが正常に行われています。前面のLEDが点かない場合には、uBootができてない場合が多いので再度チェックするとよい。
なお、/パーティションは、すでにほとんど使われている。fdisk かgpartedを使ってSDカード上のイメージをSDの容量いっぱいまで拡張します。以前のコラム「Cubox-i4をFedora20マシンにする」でも取りあげているのと同じ。 通常はsbd1,sdb3のように割り当てられるので、"3"の方を拡張します。