ほとんどの人はいまだにx86プラットフォーム上でARM開発作業を行っています。ARMの世界には現実的な同等物が実際に存在しなかったためです。そんな状況がSolidRunのおかげで変わるかもしれません。リーズナブルな価格でDeveloper Boxよりも優れたパフォーマンスを提供するARM開発プラットフォームになるボードがClearFog ITXとそのマザーボードです。
仕様
•COMモジュール
- NXP LX2160A 16コアArm Cortex A72プロセッサ(2.2 GHz)搭載のCEx7 LX2160A COM Expressモジュール
•システムメモリ
- COMモジュールのSO-DIMMソケットを介して最大64GB DDR4デュアルチャンネルメモリ
•ストレージ
M.2 2240/2280/22110 SSDのサポート
MicroSDスロット
eMMCフラッシュ
4つのSATA 3.0ポート
•ネットワーキング
1×QSFP28 100 Gbpsケージ(100 Gbps / 4 x 25 Gbps / 4 x 10 Gbps)
4×SFP +ポート(2×2)
1x 1GbE銅線(RJ45)
SIMカードを搭載したM.2 2230
•USB
- 3倍速USB 3.0、4倍速USB 2.0
•拡張
- 1 x PCIe x 8 Gen 4.0ソケット
•デバッグ
- デバッグ用MicroUSB(UART over USB)
•その他
- リモート管理用のUSB to STM32
•電源
- ATX規格
•外形寸法
- 170 x 170 mm(ミニITXフォームファクタ)
このボードは、Linux Kernel 4.14xとメインラインのLinuxをサポートします。一般にはSBSA準拠のARM開発者プラットフォームを求める声も大きいのですが、SolidRunのプレスリリースによると機能のリストにSBSAが記載されています(SolidRun CEx7 LX2160A COM Expressモジュールはその要求に適合しています)。ClearFog ITXマザーボードはmini-ITX規格に準拠しているため、どのmini-ITXシャーシでも使用でき、PCIe x 8グラフィックスカード、メモリモジュール、ストレージを追加できます。しかし、一方で物事を簡単にするために、SolidRunでは扇形の高耐久の金属筐体とmini-ITXボードをベースとした完全なClearFog ITXワークステーションも提供予定です。ビデオ出力がないため、よりコンパクトなメタルエンクロージャーをスタンドアロンのARM開発プラットフォームとして使用することはできませんが、開発者がメインのマシンからログインしてビルドやその他のタスクを実行する共有開発サーバーとして使用できます。
ClearFog ITXボードに関する製品ページ (https://www.solid-run.com/nxp-lx2160a-family/clearfog-itx/) には、まだ価格や出荷時期に関する情報は掲載されておらず、ボードとエンクロージャのレンダリングのみが掲載されているため、実際のソリューションが提供されるまでにはしばらく時間がかかります。見込みでは9月ということです。ボード、ケース、グラフィック、メモリ、そしてストレージを備えた完全なARMマシンは、たぶん数千ドルの費用がかかるでしょう。参考までに、NXPのQorIQ LX2160Aリファレンスデザインボードは約4,000ドルで販売されています。SolidRunソリューションはもう少しで利用できます。 ボードの価格はおよそ500ドルになると予想されています。
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