『親鸞伝絵』とは、浄土真宗の開祖である親鸞聖人の伝記絵という意味で、詞書(ことばがき)と絵とを交互に連ねた絵巻物です。浄土真宗では、詞書きの部分だけを『御伝鈔(ごでんしょう)』(上巻・八段、下巻・七段)といい、絵の部分だけを縦型の四幅の掛軸にして『御絵伝(ごえでん)』と言います。
著者の日下無倫は、明治21年生まれ、大谷大学で真宗史研究の素地を作った人です。本書『総説親鸞傳繪』は、『親鸞伝絵』についての研究書です。もともとは本願寺聖人傳繪講要という名で企画されていたものでしたが、無倫が昭和26年に64歳で逝去のあと、論文の遺稿をまとめたものとして発刊されました。
親鸞伝絵は非常にポピュラーなものですが、それまでは、系統的な研究は特になされておらず、本書が、親鸞伝絵の網羅的解説本として価値あるものであることは比べるべくもありません。
本書は前編と後編からなる。前編が伝絵がどのように出来上がったのか、歴史的な展開はどうだったのか、種類がどれだけ出来上がったのか、外題はどのような種類があるのかを検証し、最後に伝絵を中心にして聖人像を解き明かしています。前編の付録になっている資料集は、親鸞を学術的に学ぼうとする人にとって貴重な情報となるでしょう。後編では上巻・八段、下巻・七段の本文について、それぞれの種類での本文、言葉の説明と意味、論考、考証が丹念になされている史料的価値の高い本です。
一般書物的な読本ではありませんが、研究者にとっての参照本として欠かせないものであることを疑いません。
復刊にあたっては、できるだけ初版で使用されている旧漢字を再現しましたが,新漢字体版も発行予定です
本書はオンデマンド本です。お客様が指定されたメールアドレスに、納品日をご連絡いたします。また、受注後のキャンセルはできませんのでご了承ください。
¥4,725
税込 / 送料無料
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『親鸞伝絵』とは、浄土真宗の開祖である親鸞聖人の伝記絵という意味で、詞書(ことばがき)と絵とを交互に連ねた絵巻物です。浄土真宗では、詞書きの部分だけを『御伝鈔(ごでんしょう)』(上巻・八段、下巻・七段)といい、絵の部分だけを縦型の四幅の掛軸にして『御絵伝(ごえでん)』と言います。
著者の日下無倫は、明治21年生まれ、大谷大学で真宗史研究の素地を作った人です。本書『総説親鸞傳繪』は、『親鸞伝絵』についての研究書です。もともとは本願寺聖人傳繪講要という名で企画されていたものでしたが、無倫が昭和26年に64歳で逝去のあと、論文の遺稿をまとめたものとして発刊されました。
親鸞伝絵は非常にポピュラーなものですが、それまでは、系統的な研究は特になされておらず、本書が、親鸞伝絵の網羅的解説本として価値あるものであることは比べるべくもありません。
本書は前編と後編からなる。前編が伝絵がどのように出来上がったのか、歴史的な展開はどうだったのか、種類がどれだけ出来上がったのか、外題はどのような種類があるのかを検証し、最後に伝絵を中心にして聖人像を解き明かしています。前編の付録になっている資料集は、親鸞を学術的に学ぼうとする人にとって貴重な情報となるでしょう。後編では上巻・八段、下巻・七段の本文について、それぞれの種類での本文、言葉の説明と意味、論考、考証が丹念になされている史料的価値の高い本です。
一般書物的な読本ではありませんが、研究者にとっての参照本として欠かせないものであることを疑いません。
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