Zoneminderは、盗難など犯罪防止などセキュリティ、ペット・作物の監視や家族の見守りなどを目的としたアプリケーションです。IPカメラアプリという言い方もされます。映像のキャプチャ、分析、記録、複数のビデオまたはネットワークカメラからのビデオ·データの監視をサポートしています。また、カメラで撮影した画像や動画の閲覧、アーカイブ見直し、および削除ができます。Webインターフェースを備えていユーザーフレンドリーになっています。
このジャンルではMotionというすぐれたアプリケーションがあります。しかしながらアマチュアむけの実験の域をこえない感は否めません。Zoneminderの画像解析システムでは、接続されたカメラごとに感度と機能を変えられたり、個々のゾーンで無視されるべき地域を設定できたり、しきい値が他のゾーンと連動して超えた場合にアラームを発生するエリアを定義をするなど高度な機能をもっていてプロユースに十分耐えられるもとだと評価されています。これだけ素晴らしいもので、しかも日本語のサポートもサれている割にはあまり広まっていない印象です。また、複数のIPカメラを制御、画像管理までするので非常にホストマシンの負荷も大きいものでした。さて、これを小型のCuBoxでできるのだろうか? はっきり言って無理だときめつけていました。でも、考えによっては、エンコード、デコードやグラフィックスをハードウェアでサポートしている組込みSoCマシンの方が実は向いているのかもしれないと思いました。これはやってみるしかない。いつやるか、なんて考えていたらすでにCuBoxのページができていました。
http://www.solid-run.com/mw/index.php?title=Zoneminder#Install_Ubuntu_12.10
*(注)このページによると、ZoneMinderはUBUNTU12.10が前提となっているので、CuBoxのデフォルトなら10.04なのでアップデートが必要です。SolidRunのWiKiページのDebian/UBUNTUのページでは12.10へのアップグレードするインストラクションがあるので対応が可能です。ただし、記述通りにアップグレードすると今度はWebカメラのドライバが入っていないので後で足さなくてはなりません。ページ最後の記述によるドライバのアップデート方法ではうまく行きませんでした。(解決法について、別途コラム内で掲載予定です)
一方、CuBo-x-iの場合、現行ではUBUNTU11.10(21-Jan-2014の image)となっていて、Webカメラのドライバも入っていない中途半端な状態なのでWebカメラアプリのCheeseも動かせません。何時12.10対応になるまでまだしばらく待たなければならないようです。進捗が見られ次第この注記もアップデートしていきます。
Zoneminder の基本データは
データベース環境: SQLベース
ライセンス: GNU General Public License v2 (GPLv2)
主要対話語:ブラジル系ポルトガル語,中国語,チェコ語,デンマーク語,オランダ語,英語,エストニア語,フランス語,ドイツ語,ヘブライ語,ハンガリー語,イタリア語,日本語,ポーランド語,ポルトガル語,ルーマニア語,ロシア語,スウェーデン語
オペレーティングシステム: POSIX (Linux,BSD,Solarisなど), Linux
プログラミング言語: C++, JavaScript, PHP, Perl
ユーザインタフェース: Web環境
ZoneMinder は、Linuxでは基本のサーバーである MySQL, PHP, そして Apache を使います。(ペタピココラムでも基本のLAMPサーバーのインストールの方法を紹介しています。参考にしてください。)
今回はまず、CuBoxへのインストールの前に、Zoneminderが何者で何ができるものなのかを理解するために見ていきましょう。(今回の画面サンプルはCuBoxで走らせた画面ではありません。Cuboxでの実例は次回に)
ZoneMinderのチュートリアル
いったんインストールされると、ZoneMinderのコンソールはブラウザを用いて、インストールしたのを”localhost"だとすると
からアクセスします。
ZoneMinderのコンソール画面を、ZoneMinderのページの図からみてみましょう。シンプルなリストには 繋がれたカメラ映像のステータスなどの情報とアラームのおきた回数が表示されています。ちょっと通ごのみなかんじです。
(画像はすべて本家サイトの説明用のもので、実際に試したウィンドウ画像は別のコラムで紹介します)
‘montage'をクリックすると、接続されたカメラの映像が並べて表示されます
モニター映像から1つを選ぶと、ライブ映像と履歴がリスト状に見ることができます
コンソールに戻って、アラームのおきた回数をさかのぼってグラフで見ることができます
(ここではタイムラインビュー)
アラームは、表でまとめて見ることもできます。
このリストから、条件を絞って表示をするための設定ポップアップ画面があります
どのイベントリストからでも、詳細な情報を表示することができます
イベントを再生すると何が起きていたのかをすぐに把握できる。さらに各フレーム単位で調べるとさらに有用だ。ビューから 'Stills' ボタンを押すと何がイベントを引き起こしたのかを特定できる。アラームを起こしたフレームには赤の枠で囲われているのだ。
何が原因でアラームが起きたのかを調べるためのオプションとしてハイライト機能があります。
イベントを表にしたものでは、アラームを引き起こしたフレームが赤くハイライトされています。
ここで、Zoneminderならではという機能の紹介します。画像内で動体として検出したいゾーン、あるいはその逆で動体を検出しても無視したいゾーンを定義することができる機能です。コンソールビューからゾーン欄を選ぶとそのゾーンのサマリーが見られます。ゾーンは画像上に検出したいか無視したいかに応じて色分け表示されています。
ゾーンの上をクリックしてそのゾーンの定義を編集できます。敏感にしたり、誤動作をさせないよう反応を鈍くするなど設定できます。
Zonminderでは非常にたくさんの選択肢があります。この表はコンソールビューにあるオプションダイアログです。
本家サイトからスクリーンショットを借りてきて日本語での紹介をしてみました。詳細は本家をご覧ください。ハードウェアによってはサポートされない機能もあるかも知れません。次回は「CuBoxでやってみた」情報を掲載予定ですが、これまでにもあったように皆で経験をシェアできると問題だったことが解決されやすくなります。是非ためされたことはブログなどで公開よろしく。リンク情報を頂けると嬉しいです。
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