IoTシステムの組み方では様々な議論があります。現実のアウリケーションを考える時、ボード製品をクラウドに挙げてWebで見たり、携帯の通知を受けることができればそれでいいわけではありません。全ての「モノ」が直接インテーネット上のクラウドに直接アクセスするわけではありません。例えば、ガーデン内に音湿度センサーが30個、地中水分測定センサーが30個、メカの制御用のスイッチ類が20個・・のようにあったとすると、各センサーが直接インターネットへ接続する仕組みを作ろうとすると単価が高くなるばかりでなく、ホストの負荷も大きくなり、全体のコストも上がってしまうことになります。そこで、センサー装置などをある程度束ねたところにCPU処理能力を持ったゲートウェイ装置を置くことが現実的となります。
整理すると、インターネットに直接つながるルーター装置を「ハブ」とすると、末端のセンサーなどの「ノード」との間に「エッジ」というレイヤーを置くことになります。
そのようなエッジとノードの用途としてHummingBoardを使い分けるとそれぞれEdgeとGateとなります。
Solid-Runから新たにIoTのソルーションとして新たにリリースされたのが、ある程度CPU能力があり、サーバーとして使える「エッジ」に最適なHummingBoard-Edgeと、インタフェースポートが豊富でありながらローコストに構成できる「ノード」を作るのに適したHummingBoard-Gate です。
HummingBoard EdgeとGateはどちらもキャリアボードでサイズも基本的なボード構成も同じで、FreescaleのiMX6をベースとした低消費電力でありながらインタフェースがフル機能のボードになっています。
mikroBUSクリックボードを使用すれば、センサ類を簡単に追加することができます。Node-Red (Node.js のWebサーバアプリケーション。ストリームデータを処理することができる node(プラグイン)として拡張できるため各種APIに対応できる )を配置してデータを収集するフローを作ることもできるし、リアルタイムなデータ分析をすることもできるでしょう。 HummiigBoard-Gate i4x4であれば、ElasticsearchやMongoDBに保存されたデータポイントをリアルタイムに可視化することができるでしょう。またHummingBoard-Gate はOpenHABのホームオートメーションプロジェクトでもコミットされています。
HummingBoard GateとmikroBUS™